石井光三オフィスプロデュース

作/フィリップ・リドリー
The Poltergeist by Philip Ridley

翻訳/小原真里
上演台本・演出/村井 雄

出演/村井良大

村井良大が魅せる 初の一人芝居 登場人物11人の濃密でスリリングな会話劇

一人の俳優が11人の登場人物を演じ分けることによって、主人公・サーシャと、彼を取り巻く家族や人々との微妙な距離感、心の揺れ、葛藤を、濃密でスリリングな会話劇として、繊細かつ色鮮やかに浮かび上がらせます。
繰り返し引き金となる、逃れられない過去の出来事。

そして、ラストに差し込むひとすじの光。

フィリップ・リドリー作品といえば、残酷さと美しさが同居する独特の世界観が特徴ですが、本作は、芸術家を志す一人の青年の葛藤と再生を描いた、希望が見える物語として描かれています。
“シニカルでユーモラスな物語”に潜む、痛みと希望のかけらを——

ぜひ、劇場でご体感ください。

STORY

10代で描いた大規模な壁画が話題を呼び、将来を期待された若き画家・サーシャ。
アート界に旋風を巻き起こすはずだった。
しかし今では世間から忘れ去られ、古びたアパートで俳優志望のパートナーと静かに暮らしている。
輝かしい成功を手にするはずだったのに・・・
そんな思いを抱えたまま迎えた、姪の5歳の誕生日。
久しぶりに顔を合わせた家族や旧知の人々との何気ない会話。
記憶の食い違いや過去の栄光、無神経な言葉の数々が、封じ込めてきた感情を静かに揺り動かしていく。
芸術、家族、記憶に翻弄されながら、本当の“自分”に気づく、ある1日の出来事。

ザ・ポルターガイスト 登場人物

①サーシャ 主人公 ギャラリー書店で働く画家
②チェット 主人公のパートナー 無名の俳優兼パーソナルトレーナー
③フリン 主人公の異父兄   ④ネーヴ フリンの妻(三人目妊娠中28週目)
⑤ロビン(7歳)サーシャの姪   ⑥ジャミラ(5歳)サーシャの姪
⑦ニーアル ネーヴの父   ⑧ヴィニータ ネーヴの母
⑨ダギー 近所に住んでいる配管工   ⑩ミセス・クルカルニ 昔馴染みのご近所さん
⑪ジョヴィータ・ヴァンス ギャラリーのオーナー(回想シーン) ほか

ご注意 観劇前にご確認ください
•未就学児童のご入場はご遠慮ください。
•車いすをご利用のお客様はチケット購入後、事前にサンライズプロモーション東京(0570-00-3337)へご連絡ください。
•スタンド花・楽屋花ともに受け取りできませんのであらかじめご了承ください。
•公演中止、または、主催者がやむを得ないと判断する場合以外のチケットの払い戻しは致しません。

公演情報

下北沢 本多劇場
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目10−15
※ルート案内はこちら
TEL 03-3468-0030

2025年9月14日(日)~21日(日)

◎アフタートークあり 
14日(日)・15日(月)・16日(火):カーテンコール 写真撮影を実施します
18日(木)収録カメラがはいります
18日(木)、19日(金):鑑賞サポート付き公演

開場は開演の30分前
・未就学児の入場はご遠慮いただきます。 

チケット料金
全席指定(税込) 6,800円 
U25(25歳以下)3,000円(限定枚数・当日指定券引換・年齢確認証提示☆141stageのみ取扱い)  

キャスト&スタッフ

出演:村井良大(むらいりょうた)

2007年ドラマ「風魔の小次郎」で主演デビュー。近年は、「RENT」「デスノート」「ファースト・デート」「生きる」「この世界の片隅に」「手紙 2025」といったミュージカルや、こまつ座「きらめく星座」、朗読劇「鳥ト踊る」、「白衛軍 The White Guard」などの舞台のほか、ドラマ「教場」「教場Ⅱ」(CX)、「邪神の天秤 公安分析班」(WOWOW)、「インビジブル」(TBS)、「あなたは私におとされたい」(MBS)、「御社の乱れ正します!」(BS-TBS)、映画「パティシエさんとお嬢さん」「中洲のこども」などに出演。

<コメント>
この仕事を始めてもうすぐ20年。『ザ・ポルターガイスト』という初めての一人芝居は、まさに“自分の芝居の総決算”のような感覚です。僕は一人芝居の元祖は落語だと思っているんですが、そういうものも勉強しながら、今回、演出の村井雄さんと一緒にしっかりとした一人芝居を作れることがすごく嬉しいです! 10人以上のキャラクターが登場する中、メインで演じるサーシャは天才肌であるが故に少しねじまがってしまっている状態…なのかな? まだまだ解読中ですが、演出の村井さんは一人芝居を作るのに慣れてらっしゃるので頼もしいですし、パフォーミングアーツ的な作り方をされているところもすごく勉強になっています。「いろんな役を演じるけど、全部村井良大でもいいよ」の言葉を信じ、本当に“一瞬の体験”のような…ある意味、想像力のテーマパークのような、そんなフレッシュな感覚で楽しめる作品にできたらいいですね。新しい世界、まさに自分との戦いです。

演出・上演台本:村井 雄(むらい ゆう)

KPR/開幕ペナントレース主宰/脚本家・演出家
その演出作品は国内のみならず海外でも高く評価され、最近では2019年5月にニューヨークのJapan Societyより『Ashita no Ma-Joe: Rocky Macbeth』が正式招聘され、最高評価である5つ星をはじめ、ニューヨークを代表する5つのレビューサイトからの高評価を得る。2024年1月には『HAMLET|TOILET』が再びJapan Societyより正式招聘され、Under The Radar Festivalへの正式参加を果たし、ニューヨークタイムズでも注目作品として紹介され、連日のソールドアウトを記録、多数の劇評から高評価を得る。東京2020パラリンピック閉会式ディレクター=AFTER THE GAMESパート担当。

<コメント>
コロナ禍で執筆された本作には、ソーシャルディスタンス等による他者との隔絶によって、より深く自らを見詰め始め、そして追い詰め始めた私たちの姿が描かれている。
主人公サーシャのとある一日を客席で見詰めながら、追い詰めながら、
退路を断たれた私たちもまた、サーシャ同様、その答えに辿り着くのかも知れない。

「村井雄への期待」 佐藤 信(劇作家・演出家)

天才とバカは紙一重というけれども、重要なのはもちろん天才ではなくバカの方である。理由はふたつある。ひとつは、天才がぼくたちにとってふだんの生活とはあまりかかわりのない遠い存在であるのにたいして、バカは自分もそうじゃないかと誰もが一度は思ったことのある近しい存在だということ。もうひとつは、天才のしでかすことはすごいがかならずしも面白くはない(かのオッペンハイマーを見よ!)が、バカのやらかすことはすごくはないが間違いなく面白い。
 
 で、村井雄である。演出家である。天才ではない。バカである。「リア」カーにぎゅうぎゅう詰めに積み込まれて騒々しく登場する、真っ白な全身タイツに身を包んだむさ苦しい中年男たちが演じるリア王とか、トイ「レット」に腰をおろした悩めるハムレット(同じく、白い全身タイツに身を包んだむさ苦しい中年男たちが演じた)とか、村井雄が見せてくれたのは、天才ではなくバカ、それもとんでもない大バカでなければ、絶対に出来ない演出だった。

 そのまま勢いに乗って、ヨーロッパからニューヨークまで、白い全身タイツに身を包んだむさ苦しい中年男たちと一緒に作品の遠征上演、彼の地の大バカどもからの大絶賛を浴びたという、前代未聞の伝説の持ち主でもある。

 演劇界は、天才とか半天才とか秀才とかの数(自称、他称を含めて)は、他の分野とくらべて少ないというわけではない。ところが意外なことに、バカの数となると思ったほど多くない。とくに最近はそうだ。「助成金」と縁がよさそうな役人言葉を駆使する利口者の姿はちょくちょく見かけるが、「演劇バカ」「芝居バカ」というような言葉はほとんど死語に近いのではないか。

 そんななか、演出家村井雄の存在がいかに貴重であるか、これ以上の駄弁を弄する必要はないだろう。今回の相手は、監督・脚本した映画『やわらかい殻』(1991年)の衝撃以来、常に英国演劇界に波風をたてつづけてきたフィリップ・リドリーの新作『ポルターガイスト』。この組み合わせが、いったいどんな舞台を見せてくれるのか。予想は出来ない。でも、期待は大きい。村井雄は間違いなく大バカである。バカがつまらないことをするわけがない。
~2024年パンフレット寄稿文より

作 家:フィリップ・リドリー

1960年ロンドンのイーストエンド生まれ。セントマーティンズ美術大学で絵画を学ぶ。ヴィジュアルアートの創作で世界的に活躍をするかたわら、実験的演劇活動にも取り組む。1991年、アメリカ映画「クレイズ」の脚本を執筆。さらに同年、脚本、監督をてがけた「柔らかい殻」は11の国際映画賞で受賞し、日本でもカルト映画として知られている。ほかに『聖なる狂気』(1995)などの作品がある。画家、小説家、劇作家としての作品は多数。最初の舞台作品である『ピッチフォークディズニー』(1991)は、英国演劇の流れを変えたとされている。
最新作の1つである『ポルターガイスト』は、Off West End OnComm AwardのBest Live Streamed Playを受賞。各演劇誌、演劇サイトのレビューで数多くの好評価を受けている。


<スタッフ> 美術/竹邊奈津子  照明/杉本公亮  音響/清水麻理子  衣裳/日下和則  舞台監督/有馬則純 演出助手/簾長李花

<宣伝美術スタッフ> デザイン/タカハシデザイン室   カメラマン/大沢尚芳   ヘアメイク/光倉カオル 

PR動画/ファイン  HP作成/tenicom  翻訳協力/オシエテ  協力/MY Promotion
企画制作/馬場順子  製作/石井久美子  主催/石井光三オフィス  

東京舞台芸術祭2025 Open Call Program 補助対象事業

オールウェルカムTOKYO
本事業は、障害の有無や、言語・文化の違いを超えて、誰もが楽しめる東京を目指すキャンペーン「オールウェルカムTOKYO」に協力しています。
This project is cooperated in support of the “All Welcome Tokyo” campaign, which aims to create a Tokyo that everyone can enjoy regardless of disability, language, or cultural differences.

チケットの購入はこちらから

一般前売開始 2025年7月19日(土)

(Lコード:32116)
*店頭販売 ローソン、ミニストップ店内Loppi

(Pコード:535-231)
*セブンイレブン店頭

*ファミリーマート店内

050-3092-0051(平日 10:00~17:00)

下記日程の公演は、鑑賞サポート付き公演となります。

9月18日(木)14:00 開演
9月19日(金)19:00 開演

本公演では、下記のようなサポートをご用意しております。

■聴覚サポート
・字幕タブレットの貸出(要予約)
・事前の台本・作品紹介テキストのデータ貸出(要予約)
・受付や場内にて手話通訳者がサポートいたします。
・受付や場内にて筆談にて対応いたします。

■視覚サポート
・事前の台本・作品紹介テキストのデータ貸出(要予約)
・視覚障害のお客様がお一人でご来場の場合、最寄りの下北沢駅までお迎えに伺います。(要予約)

■その他のサポート
・介助者1名までチケット料金を半額といたします。(要予約)
・車椅子席をご用意しています。(要予約・期間中全公演で対応)

鑑賞サポートのお問い合わせ先
石井光三オフィス 
メール:141stage@gmail.com 
電話:03-5797-5502(平日13:00~18:00) 
FAX:03-6411-7913

チケット料金
鑑賞サポート席 6,800円(税込・当日指定引換券)
鑑賞サポート指定席/U25(25歳以下)3,000円(税込・当日指定引換券) 
介助者割引 3,400円(税込・当日指定引換券・石井光三オフィスのみ取り扱い

【鑑賞サポートのご予約方法】
1 鑑賞サポート席のチケットを下記サイトでお買い求めください。
※介助者割引を使用したい方、電話やメールでのチケット購入を希望される方はお問い合わせ先までお知らせください
141stage  https://www.cnplayguide.com/poltergeist2025/

2 お問い合わせ先まで、下記の情報をお知らせください。
①お名前(ふりがな)
②人数 
③お連れ様のお名前(ふりがな)
④ほじょ犬の有無
あり なし
⑤連絡のつく電話番号またはメールアドレス
⑥希望公演(以下の中から1つ)
・9月17日木曜日14時公演
・9月18日金曜日19時公演

⑦チケット購入について
ご希望のチケットの種別をご記入ください。
また、チケット購入済みの方はお知らせください。
例:鑑賞サポート席1枚、介助者割引1枚
例:鑑賞サポート席を2枚購入済み

⑧希望する鑑賞サポートの内容(複数選択可)
・字幕タブレットの貸出
・事前の台本・作品紹介テキストのデータ貸出
・受付や場内の手話通訳サポート
・受付や場内の筆談サポート
・下北沢駅からの移動サポート
・車椅子席
その他、ご来場に際して配慮が必要なことをお書き添えください。

この機会にぜひ、『ザ・ポルターガイスト』をご鑑賞ください。
お知り合いの方で、サポートを必要とされる方がいらっしゃいましたら、ご案内いただけますと幸いです。

お知らせ

お問い合わせ

【チケットに関するお問合せ】 サンライズプロモーション東京

0570-00-3337(平日12:00~15:00)

【公演に関するお問合せ】石井光三オフィス

有限会社石井光三オフィス

TEL:03-5797-5502(平日12:00~18:00)
mail:141stage@gmail.com

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